タイタイのキャラクタープロンプト解説
皆さんこんにちは。suibowです。
今回の「VisitoR Zero – AI Short Film版」では、ChatGPTでキャラクターの特徴を整理し、その内容をもとにMidjourneyで画像を生成しました。さらに、その画像をSEEDANCE 2.0やKlingに読み込ませて動かすことで、ドラマとして映像化しています。
まずは完成した作品をご覧ください。
▼ VisitoR Zero – AI Short Film版
今回は、主人公のひとりである タイタイ のビジュアルがどのように作られたのかをご紹介します。
まずは、Midjourneyで生成し、最終的に採用した完成版の画像をご覧ください。👇

タイタイは、かつて挫折を経験した元バンドマンです。現在は、売れるために自分では納得していない楽曲も、マネージャーのカネダに促されるまま制作しています。
そんな中、破天荒なラッパー・ミニガンと出会ったことで、少しずつ彼の中に変化が生まれていきます。
キャラクターとしては、一見すると量産型で無難な雰囲気を持ちながらも、どこか「ちょっとできる男」のような、静かな存在感を持たせたいと考えました。
タイタイにはもともとのキャラクター原案があり、過去にVRChat版でもその設定をもとにアバターを制作しています。今回は、その原案をベースに特徴を文章化し、AIに入力することでビジュアルを作成しました。
まず、キャラクターの性格や背景、外見的な特徴をChatGPTに日本語で入力し、それをMidjourneyで使用しやすい英語のプロンプトに最適化しています。
そして、完成したプロンプトがこちらです。👇
photorealistic cinematic portrait of a handsome Japanese male musician, about 25 years old, youthful but slightly mature face, refined jawline, clear natural skin texture, calm confident gaze, subtle charisma, gentle but cool expression, soft layered black hair, slightly messy natural hairstyle, stray hair strands, wearing navy knit cardigan, white shirt, layered silver chain necklace, standing on a night city street with colorful bokeh lights, soft cinematic lighting, shallow depth of field, editorial photography, RAW photo, shot on Sony A7R IV, 85mm lens
プロンプトの各要素の意味
handsome Japanese male musician
「魅力的な日本人男性ミュージシャン」という指定です。
単なる男性ではなく、音楽活動をしている人物らしい雰囲気や、クリエイターとしての存在感を表現しています。
about 25 years old
25歳前後の年齢設定です。
若々しさを残しつつ、落ち着いた印象になるようにしています。
youthful but slightly mature face
若々しさの中に、大人っぽさや経験を感じさせる顔立ちを表現しています。
refined jawline
整ったフェイスラインを指定し、シャープで洗練された印象にしています。
clear natural skin texture
肌を不自然にツルツルにせず、自然な質感を持たせています。
calm confident gaze
穏やかでありながら、自信を感じさせる視線を表現しています。
subtle charisma
派手ではないものの、自然と人を惹きつけるカリスマ性を表現しています。
gentle but cool expression
優しさとクールさの両方を持った表情を指定しています。
タイタイの人柄を表す重要なキーワードです。
soft layered black hair
柔らかな質感のレイヤー入り黒髪です。
slightly messy natural hairstyle
作り込みすぎない、自然で親しみやすい髪型を表現しています。
stray hair strands
少し乱れた毛束を加えることで、よりリアルな印象にしています。
衣装・アクセサリー
wearing navy knit cardigan, white shirt, layered silver chain necklace
ネイビーのニットカーディガン、白シャツ、重ね付けしたシルバーネックレスを指定しています。
衣装およびアクセサリーのデザインは、デザイナーKOSHERAEさんによるものです。
落ち着いた雰囲気の中に、音楽活動をしている人物らしいセンスを感じさせるスタイリングです。
背景・世界観
standing on a night city street with colorful bokeh lights
カラフルなネオンがぼけた夜の街を背景にしています。
VisitoRの持つ、現実と仮想が交差するような幻想的な世界観を表現しています。
ライティング
soft cinematic lighting
映画のような柔らかな照明を指定しています。
shallow depth of field
背景を大きくぼかし、人物に視線が集中するようにしています。
写真の質感
editorial photography
雑誌の撮影のような、洗練された写真表現を指定しています。
RAW photo
高解像度で、自然な質感を持つ写真表現です。
shot on Sony A7R IV, 85mm lens
実際のカメラ機材を指定することで、よりフォトリアルな質感を引き出しています。
85mmレンズは、人物撮影でよく使われる定番の焦点距離です。
まとめると…
このプロンプトでは、タイタイの
- ミュージシャンとしての雰囲気
- 優しさとクールさ
- 落ち着いた存在感
- VisitoRの世界観
を細かく言語化しています。
AI画像生成では、見た目だけでなく、人物の性格や作品内での役割まで文章で表現することで、より一貫性のあるキャラクターデザインを作ることができます。
ざっくりとした流れですが、このような手順でタイタイのキャラクター画像を生成しました。
もちろん、最初から理想のビジュアルが出たわけではありません。
納得のいく「かっこいいタイタイ」にたどり着くまでに、100枚以上の画像を生成しています。
例えば、次のような理由で採用を見送ったものもありました。
- 年齢が高く見えすぎてしまったもの
- 髪型や眉毛の雰囲気が少し古く感じられたもの
- 顔立ちがあまりにもあっさりしすぎて、主人公としての存在感が弱かったもの



こうした試行錯誤を重ねながら、少しずつ理想のイメージに近づけていきました。
AI画像生成では、一度で完成形が出ることはほとんどありません。
プロンプトを少しずつ調整しながら、何度も生成を繰り返すことで、ようやくイメージ通りのキャラクターに仕上がっていきます。
ちなみに、試行錯誤を重ねていたのはタイタイだけではありません。
破天荒なラッパー・ミニガンのキャラクター制作でも、理想のイメージにたどり着くまでに何度も生成を繰り返しました。
おっさんに耳だけ生えてて不気味なのと、韓国国旗の表記揺れも激しいですよね。



どの画像もツッコミどころ満載ですよね
現在のAIキャラクター制作では「キャラクターシート」が重要に
現在ではAI技術が進化し、「キャラクターシート」を作成することで、キャラクターの見た目や設定をより高い精度で固定できるようになっています。
キャラクターシートとは、服装・持ち物・表情・プロフィールなどを一枚にまとめた設定資料のようなものです。
例えば、近未来を舞台にした作品であれば、主人公の服装、持ち物、表情、設定などを一枚にまとめることで、世界観や人物像がより明確になります。
設定が好きな方なら、こうした資料を見るだけでも想像が膨らんでワクワクするのではないでしょうか。
例:近未来作品を想定したキャラクターシート

AIを使ったキャラクター制作では、単に画像を生成するだけでなく、「その人物がどんな人生を歩み、どんな性格を持ち、どんな世界で生きているのか」を文章として整理することがとても重要です。
今回ご紹介したように、ChatGPTでキャラクターの背景や性格を言語化し、Midjourneyでビジュアル化することで、物語の中で生きているようなキャラクターを作ることができます。
今回は、タイタイのキャラクター制作の流れをご紹介しました。
次回公開予定のMVでは、私自身が歌う楽曲をもとに、その世界観をAIによる実写映像として表現した作品を公開する予定です。
こちらも新しい挑戦となっていますので、ぜひ楽しみにしていてください!